データ接続
重要
データ接続からDCM接続への移行を簡素化するため、Server 2024.2リリース以降、すべてのデータ接続とそれぞれのワークフローをDCM接続に置き換えることができるようになりました。
先に、各データ接続を移行してから、ワークフローの移行をトリガーする必要があります。詳細については、Maveryxコミュニティのブログ投稿「How to migrate Server Data Connections to DCM(Serverのデータ接続をDCMに移行する方法)」を参照してください。
注記
Server-FIPS
従来の Server データ接続を削除しました。代わりに、データ接続マネージャー(DCM)機能を使用できます。DCM 強制モードが有効になっており、FIPS 対応バージョンの Server では変更できません。DCM のメリットには、ワークフロー外のデータ接続用のユーザー認証情報の安全な保存、セキュリティの強化、パスワード認証情報の管理性の向上、Server と Designer 間の認証情報の同期などがあります詳細については、DCM - Server のヘルプページを参照してください。
Server管理者インターフェースのデータ接続ページで、Server管理者はServerユーザーがデータベースに接続できるように、Serverデータ接続を作成できます。設定すると、Server を追加したユーザーは、これらのデータソースをリストの中から選択し使用できるようになります。
注記
Server のデータ接続は、Designer のデータ接続とは異なります。Designer のデータ接続の詳細については、データ接続の管理とインデータベース接続の管理を参照してください。
Serverのデータ接続は、DB内接続では使用できません。
データ接続の追加
データ接続ページで、[+新規]を選択します。
テクノロジー ドロップダウンで接続タイプを選択します。
Name (名前) に接続名を入力します。
[ホスト]にSQLデータベースのホスト名を入力します。
認証オプションを選択します。
Windows: 既定の資格情報を使用するか、データ接続用の特定の資格情報を入力します。
SQL Server: サーバーの資格情報を入力します。パスワードにパイプ文字を使用することはできません。
(オプション) [ 接続テスト]を選択します。接続の確認または失敗を示すメッセージが表示されます。テストが失敗した場合は、接続を保存できます。
(オプション) [データベース] を選択すると、サーバー上のデータベースが一覧表示されます。このリストは、接続テストが成功した場合にのみ表示されます。
データベースを選択して、この接続の既定データベースとして設定します。
[データベース名の選択または入力]を選択して、サーバーのデータベース名を入力します。サーバー名には、「RM-LT-013\SQLEXPRESS2」のように必ずスラッシュ(日本語環境では\)を含めてください。
[作成]を選択します。
すべてのフィールドは必須です。必要な情報を入力したら、接続をテストします。
[名前 ]に接続名を入力します。
[ホスト]に、Oracleサーバーのホスト名または IPアドレスを入力します。
(オプション) [サービス名]に、ネットワーク上のTNSベースのアプリケーション名を入力します。サービスが 1 つしかない場合、この情報はオプションになります。
[ポート]に、Oracle データベースのネットワークリスニングポートを入力します。既定は1521です。
[ユーザー名 ]と [パスワード ]に、データ接続のユーザー名とパスワードを入力します。パスワードにパイプ文字を使用することはできません。
(オプション) [ 接続テスト]を選択します。接続の確認または失敗を示すメッセージが表示されます。テストが失敗した場合は、接続を保存できます。
[作成]を選択します。
[ 名前]に、接続名を入力します。
[接続文字列]に接続文字列を入力します。
接続文字列は 212 文字以下でなければなりません。
データソース名 (DSN) を使用しない接続をお勧めします。これは DSN レス接続とも呼ばれます。
Designer から接続文字列をコピーする
Designer で作成したデータ接続から接続文字列をコピーして貼り付けることができます。これを行うには、管理者として Designer にログインします。[オプション] > [詳細オプション] > [データ接続の管理]の順に進みます。
[作成]を選択します。
データ接続のテスト
マルチノードサーバーでの接続テスト
Server のマルチノード構成には、コントローラーと 2 台以上のワーカーマシンがあります。この構成では、テスト機能によって、個々のワーカーマシンではなく、コントローラーマシン上の接続がテストされます。どのマシンでも確実に接続できるようにするために、各マシンにインストールされているデータベースドライバーとドライバーバージョンが同一であることを確認してください。
接続テストの失敗
接続テストは、さまざまな理由で失敗する可能性があります。接続テストが失敗する理由として、最も一般的なものは次のとおりです。
サーバーまたはデータベースへのアクセス権がないため。たとえば、サーバーまたはデータベースへのアクセス権限が、接続エンドユーザーにしかない場合があります。
ネットワークセキュリティによって、サーバーやデータベースに接続できなくなることもあります。
Server がデータベースのサーバーホストに到達できないため。トラブルシューティングを行うには、データベースのサーバーホストに ping を実行して、Server がインストールされているサーバーにログインしている間にネットワーク接続が確立されていることを確認します。
データベースの資格情報が無効であるか、適切なアクセス権限がないため。データベース管理者に連絡してください。
データベースがオフラインであるため。データベース管理者に連絡して、データベースがオンラインであり、正常に動作していることを確認してください。
Server のマルチノード構成を実行しているため。
接続テストに失敗しても、データ接続は保存できます。
接続テストで使用される既定の資格情報
Windows 認証または SQL Server 認証を使用して、Microsoft SQL Server 接続を作成できます。Windows 認証では、データ接続に既定の資格情報または特定の資格情報を使用できます。既定の資格情報を複数の場所に設定できます。Serverは、これらの場所で使用可能な資格情報を検索し、既定の資格情報を以下の順に選択します。
[システム設定] > [Worker] > [Run As]。Run Asユーザーの詳細については、ワーカーのヘルプページを参照してください。
[Windows Server Manager] > [Tools] > [Services]。AlteryxServiceを探して右クリックし、[Properties](プロパティ)を選択します。資格情報は、[ログオン]タブの[このアカウント]の下にあります。
ローカルマシン。
資格情報が無効な場合、接続テストは失敗します。
データ接続の共有
データ接続を作成したら、[データ接続 ]ページに戻り、Designerで使用するユーザーまたはカスタムグループと接続を共有します。
重要
特定のユーザーまたはグループがワークフローを実行できるようにするには、Server 管理者に連絡して必要なデータ接続を共有する必要があります。
[データ接続]ページで、共有したいデータ接続を選択します。
[データ接続を編集]画面で、[ユーザー]または[カスタムグループ]を選択します。
[+新規] を選択します。
ユーザーまたはグループの名前を入力します。
ユーザーまたはグループを選択します。
[追加]を選択します。
接続を共有するユーザー、グループ、スタジオが、対応するタブに表示されます。ユーザーがDesignerで共有接続にアクセスして管理する方法については、Designerヘルプの 「データ入力ツール」と「データ接続の管理」を参照してください。
重要
Microsoft SQL Server 接続の場合は、ユーザーのコンピューターにインストールされている Microsoft SQL Server Native Client のバージョンが同じかそれ以降であることを確認してください。「トラブルシューティング」に進みます。
データ接続へのアクセス権の取り消し
ユーザーの接続アクセス権を取り消すには、このユーザーの三点リーダーメニュー(⋮)で[削除]を選択します。確定するには、[削除] を選択します。

データ接続の編集
[データ接続]ページで、編集したいデータ接続を選択します。
[データ接続を編集]画面で、[編集]を選択します。
[名前] または [接続文字列]の情報を編集します。
[保存]を選択します。
[ユーザー]タブまたは[カスタムグループ]タブで、ユーザーおよびグループとの接続を共有できます。
データ接続の削除
接続を削除するには、その接続の三点リーダーメニューで[削除]を選択します。次に [削除] を選択します。
データ接続とワークフローをDCMに移行する
データ接続をDCM接続に変えるには、すべてのデータ接続とそのワークフローを移行します。
データ接続をDCMに移行
データ接続の移行の最初のステップで、データ接続をDCM接続にリンクして、ワークフローの代替として使用する必要があります。Alteryxでは、適切なDCM接続を見つけやすく、同じセットのユーザーやユーザーグループとDCM接続を共有できます。
データ接続の詳細ページで、[DCMに移行]を選択します。
[接続をDCMに移行]画面で、Server上に存在するすべてのDCM接続のリストから、データ接続を関連付けるDCM接続を選択します。
Alteryxにより最適なDCM接続が見つけられ、それがドロップダウンにロードされます。また、使用可能なすべてのDCM接続が、Serverのデータ接続との一致タイプに応じてカテゴリにグループ化されます。そのグループは、完全一致、部分一致、未解決の保管庫の一致、不一致のいずれかになります。これらのグループについて詳しくは、移行ツールを参照してください。
既存のユーザーと共有するかどうかを選択します。共有する場合、DCM接続は、移行されたデータ接続と同じセットのユーザーおよびユーザーグループとのコラボレーションのために共有されます。このオプションは、既定で有効になっています。
注記
DCM接続は、関連付けられているすべての資格情報でコラボレーションするために共有されます。データ接続の共有方法が反映されるため、ユーザーはAlteryx DesignerでDCM接続を表示して使用できます。どの資格情報を他のユーザーと共有するかを変更する場合は、まずコラボレーションのために共有を開始してから移行に進みます。
DCM接続を他のユーザーと共有できるようにするには、その所有者である必要があります。データ接続の移行手順を進めることはできますが、DCM接続は所有者の責任で共有します。
Serverのデータ接続を使用するワークフローは、そのワークフローへのアクセス権限があるServerユーザーならだれでも実行できますが、DCM接続についてはそうではありません。DCM接続でServerでの実行を共有するには、このワークフローを実行するすべてのユーザーについて初期化する必要があります。
DCM接続はプライベートスタジオと共有できません。現在のところ、プライベートスタジオはこの手順中無視されます。
Migrate (移行) を選択します。
このプロセスが完了すると、データ接続は移行済みの状態になります。つまり、そのデータ接続は引き続き誰でも利用できますが、共有や変更ができなくなります。そのようなアクションはすべてDCM接続でのみ利用できるようになっています。この時点で、既存のワークフローに変更は加えられていません。
データ接続の再移行が可能です。これにより上記の移行プロセスが開始されます。移行先に別のDCM接続を選択できます。注: これは、最初の移行でのDCM接続の共有には影響しません。
ワークフローをDCMに移行
DCM接続をデータ接続にリンクした後、ワークフロー移行を続行できます。このプロセスはServer上のすべてのワークフローをスキャンしてデータ接続を検索し、リンクされたDCM接続に置き換えます。データ接続を含まないワークフローはスキップされます。
[データ接続]ページで、[ワークフローをDCMに移行]を選択します。
ワークフローの移行を確定するには、[ワークフローの移行]ダイアログで[移行]を選択します。
Serverに保存されているすべてのワークフローが、関連するDCM接続に自動的に置き換えられるかをチェックされます。
ワークフローのうち、そこで使用されているすべてのデータ接続がDCMに移行されるものだけが移行されます。
移行されるワークフローごとに新しいバージョンが作成されます。
ワークフロー移行は繰り返し開始できますが、Server上で同時に実行できる移行は1つだけです。
移行のステータスは、[データ接続]ページの上部に表示されます。現在のステータスを更新するには、ページを更新してください。
サポートされているテクノロジーと制限事項
以下のワークフローファイル形式がサポートされています。
YXMD(通常のワークフロー)
YXWZ(分析アプリ)
YXMC(マクロ)
データパッケージ(YXZP形式)でアップロードされたデータ接続は、接続のメタデータが含まれていないため移行されません。その結果、自動的な移行は行われません。
ワークフローのうち、そこで使用されているすべてのデータ接続がDCMに移行されるものだけが移行されます。
データ入力ツールとデータ出力ツール内のすべてのServerエイリアスが、ワークフローの移行中に収集されて置き換えられます。その他のツールはサポートされていません。
マルチノードのServerセットアップでは、移行を実行しているノードにだけ移行ログがあります。そのノードはランダムに選択されます。
トラブルシューティング
いいえ、テストせずにデータ接続を作成し、共有できます。接続テストに失敗しても、データ接続は保存できます。
接続テストは、さまざまな理由で失敗する可能性があります。接続テストが失敗する理由として、最も一般的なものは次のとおりです。
サーバーまたはデータベースへのアクセス権がないため。たとえば、サーバーまたはデータベースへのアクセス権限が、接続エンドユーザーにしかない場合があります。
ネットワークセキュリティによって、サーバーやデータベースに接続できなくなることもあります。
Server がデータベースのサーバーホストに到達できないため。トラブルシューティングを行うには、データベースのサーバーホストに ping を実行して、Server がインストールされているサーバーにログインしている間にネットワーク接続が確立されていることを確認します。
データベースの資格情報が無効であるか、適切なアクセス権限がないため。データベース管理者に連絡してください。
データベースがオフラインであるため。データベース管理者に連絡して、データベースがオンラインであり、正常に動作していることを確認してください。
Server のマルチノード構成を実行しているため。マルチノードServerでの接続テストの詳細については、この資料の「接続のテスト」セクションを参照してください。
接続テストに失敗しても、データ接続は保存できます。
Windows 認証または SQL Server 認証を使用して、Microsoft SQL Server 接続を作成できます。Windows 認証では、データ接続に既定の資格情報または特定の資格情報を使用できます。既定の資格情報を複数の場所に設定できます。Serverは、これらの場所で使用可能な資格情報を検索し、既定の資格情報を以下の順に選択します。
[システム設定] > [Worker] > [Run As]。Run Asユーザーの詳細については、ワーカーのヘルプページを参照してください。
[Windows Server Manager] > [Tools] > [Services]。AlteryxServiceを探して右クリックし、[Properties](プロパティ)を選択します。資格情報は、Log On (ログオン) タブの This account (このアカウント) の下にあります。
ローカルマシン。
資格情報が無効な場合、接続テストは失敗します。
ユーザーが、Designer で Server データ接続を表示できない理由は数多くあります。トラブルシューティングを行うには、次の手順を実行します。
そのユーザーとデータ接続を共有したことを確認します。データ接続を編集し、リストでそのユーザーを探します。
ユーザーがサーバー UI へのログインに使用する電子メールアドレスが、接続を共有したアドレスと同じであることを確認します。
Designer から Server を削除し、正しい資格情報を使用して Server を追加し直すように、ユーザーに依頼します。
スタジオとの接続を共有している場合は、ユーザーがそのスタジオにアクセスできることを確認します。
このエラーは、使用しようとするデータ接続が、異なるバージョンのMicrosoft SQL Serverドライバーを使用しているマシンで作成されている場合に、DesignerまたはServerで表示されることがあります。
このマシンには、同じバージョンまたはそれ以降のバージョンのMicrosoft SQL Serverドライバーがインストールされている必要があります。例えば、データ接続を使用しようとするマシンが、Microsoft SQL Server ドライバーのバージョン 10.0 を使用し、データ接続が作成されたマシンがバージョン 11.0 を使用する場合、エラーメッセージが表示されます。
ワークフローをDesignerで作成してServerに保存したユーザーには、共有データ接続を使用する権限がない可能性があります。トラブルシューティングの手順は次のとおりです。
AlteryxService ログ (AlteryxServiceLog.log) を開きますサービスログは、設定時に設定された場所に保存されます。詳細については、「ログの設定と使用」を参照してください。
エラーが発生したタイムスタンプを検索し、エラーの説明を確認します。
説明に「データ接続の権限が見つかりません: [データ接続名]」と表示されている場合、ユーザーはデータ接続にアクセスできません。
データ接続を編集し、ユーザーと共有します。