ワーカー
ワーカーは分析ワークフローの実行を処理します。ワークフローを実行するには、少なくとも 1 台のマシンをワーカーとして有効にする必要があります。同じマシンをコントローラーとワーカーの両方に設定できます。必要なワーカーの数は、目的とするシステムパフォーマンスによって異なります。
System Settings (システム設定) の Worker (ワーカー) 画面でワーカーを設定します。[Environment] (環境) > [Setup Type] (セットアップタイプ)画面で以下のいずれかのオプションを選択した場合、ワーカーの画面の設定ができます。
Designer and Scheduler Only (Designer およびスケジューラーのみ)
Complete Alteryx Server (Alteryx Server 全体)
[Custom] (カスタム) > [Enable Worker] (ワーカーの有効化)
ワーカーの設定
[Worker Configuration] (ワーカーの設定)画面には、一時ファイルの保存場所や、スケジュール設定されたワークフローをマシンで実行するかどうかなどの設定オプションがあります。
ワークスペース
[Workspace ](ワークスペース)は、ワークフローの実行時に使用する一時ファイルまたはキャッシュファイル、およびパッケージ化されていないワークフローを保存する場所です。既定では、コントローラーフォルダーと同じです。このパスは、大量のファイルを保存するために安全な場所を指定する必要があります。
Server によるワークフローの同時実行の管理を許可する
Serverで同時に実行できるワークフローの数を管理したい場合は、[Allow Server to manage workflows running simultaneously] (Serverによるワークフローの同時実行の管理を許可する)チェックボックスを選択します。この数は、サービス起動時に、Server環境のCPUコアの合計数に基づいて自動的に計算されます。Serverはワークフローごとに2つの物理コアを割り当てます。以下の式を使用して、同時ジョブの数を計算します。
同時ジョブ数= floor(物理プロセッサ数/2)
このチェックボックスを選択しない場合は、[Workflows allowed to run simultaneously] (同時に実行できるワークフロー数)で実行するワークフローの数を設定できます。これは、このマシンで同時に実行できるジョブの最大数です。この値を調整し、スケジュール設定されたジョブの応答性を向上させることができます。
使用可能なリソースやその他の設定パラメーターによっては、設定値が高すぎる場合に、ジョブのスループットが低下したり、安定性の問題が発生したり、一般的なパフォーマンスの問題が発生したりするおそれがあります。この設定については、営業担当者またはサポート担当者にお問い合わせいただくか、 [Allow Server to manage workflows running simultaneously ](Server によるワークフローの同時実行の管理を許可する) オプションを有効にして、Server でこの設定を管理するようにしてください。
実行時間の秒数がこれより長い場合はジョブをキャンセル
この設定を使用すると、一定時間が経過した後にジョブを強制的にキャンセルできます。これにより、長時間実行されるジョブにシステムリソースが占有されてしまうことがなくなります。この設定は、スケジュールされたジョブと手動で実行されるジョブに適用されます。
注記
このタイムアウト値を[システム設定]で設定できます。マルチノード環境やServer UIの使用で便利です。
Server UIでタイムアウト値を設定すると、すべてのワーカーの設定になります。詳細は、Server 設定を参照してください。
特定のワーカーのシステム設定でタイムアウト値が設定されている場合は、それがUIの値を上書きします。
サービス品質
複数のワーカーが展開されている環境では、各ワーカーがどのジョブを実行するかは、[Quality of Service](サービス品質) の値で決まります。ワーカーがジョブ要求を処理する際に、ジョブの優先度レベルと サービス品質 の値が比較されます。ジョブの値がワーカーの サービス品質 と同等かそれ以上の場合、ワーカーはそのジョブを処理します。
たとえば、使用可能なワーカーの サービス品質 値が 0 の場合、ワーカーはどの要求でも処理します。それに対して サービス品質 値が 3 のワーカーは、優先度が 3 以上のジョブのみを処理します。これにより、優先度の高い要求のためにリソースを確保できます。ワーカーとしてマシンを 1 台だけ設定する場合、通常はサービス品質を 0 に設定して運用します。
0: Low (低) (通常のワークフロー実行)
1: Medium (中)
2: High (高)
3: Critical (重大)
4: Chained application execution (連鎖アプリケーション実行) (最後のアプリケーション以外、チェーン内のすべてのアプリケーション)
6: ワークフローの検証要求
Job Assignment (ジョブの割り当て)
ジョブの実行に特定のワーカーを割り当てることができます。そのためには、まずワーカーのジョブタグを追加し、スケジュールの作成時またはワークフローの実行時にそのジョブタグを選択します。
Run unassigned jobs (未割り当てジョブの実行): ワーカーを使用してタグなしジョブを実行するには、このオプションを選択します。
Job tags (ジョブタグ): タグ付きジョブの実行をワーカーに割り当てるには、ジョブタグを追加します。複数のジョブタグはカンマで区切ります。同じジョブタグを複数のワーカーに追加できます。
Run the Worker as a Different User (ワーカーを別のユーザーとして実行)
既定で、ワーカーはローカルシステムアカウントを使用して実行します。指定したユーザーまたはアカウントとしてワークフローを実行するようにマシンを設定できます。これにより、ワーカーは特定の資格情報を使用してファイルまたはデータの場所にアクセスできます。マシンが別のユーザーとして実行するように設定するには、[Domain]、[Username]、[Password]を入力します。
重要
IT チームに依頼して、必要なデータベース、共有ネットワークドライブ、およびファイルにアクセスできるサービスアカウントを作成することをお勧めします。
Run Asユーザーの実行権限については、Run Asユーザーの実行権限を設定を参照してください。
マップ設定
ワーカーをマップワーカーとして機能させるには、[Allow machine to render tiles for mapping] (マッピングのタイルをマシンがレンダリングできるようにする)チェックボックスを選択します。マップワーカーは、マップ質問およびマップ入力ツールのマップタイルをレンダリングします。タイルレンダリングに使用するプロセスの最大数を指定するには、Max number of render workers (レンダリングワーカーの最大数)を入力します。許可されるプロセスが多いほど、同時にレンダリングされるタイルは多くなります。この設定を大きくすると、システムリソースの使用量が増加します。