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Designer の新機能

2025.1

バージョン: 2025.1 (リリースノートはこちら)

Release Date: May 13, 2025

新機能:Designer

ワークフローの部分実行

特定のツールまでワークフローを部分的に実行できる新しいオプションを追加しました。ワークフローキャンバスでツールを右クリックし、[選択したツールまで実行]を選択するだけで実行できます。ワークフローはすぐに実行され、選択したツールより後のすべてのツールは、ワークフローで無効と表示されます。このオプションにより、ワークフロー全体を実行することなく、ワークフローの特定のセクションを開発、テスト、変更できるようになります。特に大規模なワークフローで作業する場合に、時間の節約になり、ワークフローの開発プロセスも簡素化できます。詳細については、ワークフローを構築するを参照してください。

ヒント

ワークフローの部分実行は、AMP Engineからのみ使用できます。

インデータベースツールのPre/Post-SQLのサポート

データ書込In-DBデータストリーム入力(Pre-SQLのみ)、データストリーム出力の3つのツールに、Pre/Post-SQLステートメントをサポートする機能を追加しました。

新しいデータクレンズProツール

AMP Engineでネイティブにサポートされる新しいデータクレンジングツールを作成しました。データクレンズProによりパフォーマンスが向上し、新しい機能(HTMLタグやXMLタグを除去する機能など)を利用できるようになります。詳細については、データクレンズProツールを参照してください。

重要

既存のデータクレンジングマクロは引き続きご利用いただけます。データクレンズProはAMP Engineからのみ使用できます。

式エディターの更新

行生成ツールでは、フォーミュラツールおよびフィルターツールと同様に新しい式エディターを利用できるようになりました。新しい式エディターでは、最新のUI、構文の強調表示、予測テキストを利用できます。

新しいフォーミュラ関数

新しいフォーミュラ関数を追加しました。

  • DateTimeWeekNum: この関数は、1月1日を含む週を1年の最初の週として、日付が属する週の数値(1–54)を返します(ExcelのWEEKNUM関数に似ています)。オプションの数値パラメーター(StartOfWeek)を使用して、週の開始曜日を示します。たとえば、1 =日曜日、2 =月曜日などです。

  • DateTimeWorkDays: この関数は、2つの日付の間の全稼働日数を返します。月曜日に開始する週5日の稼働を想定しています。オプションのパラメーター(StartofWeek)を使用して、営業週の開始日を指定します(1 =日曜日、2 =月曜日、...7 =土曜日)。この関数では、祝日は稼働日としてカウントされます。

これらは関数が利用できるところであればどこででも確認できます。

集計ツールに「重複を除いて連結」機能を追加

集計ツールのオプションに[重複を除いて連結]機能を追加しました。複数のツールを組み合わせる方法を使わなくても、データを1行に連結して重複なく統合できるようになりました。

クロスタブツールに「重複を除いてカウント」機能を追加

クロスタブツールに集計手法[重複を除いてカウント]を追加しました。複数のツールを組み合わせる方法を使わなくても、データのグループ内の「重複を除いてカウント」または「非Nullを重複を除いてカウント」の値をすばやく計算できるようになりました。

データ出力ツールでCSVおよびYXDBの空ファイル出力を抑制

24.2リリースでは、データ出力ツールオプションの新しい設定により、データ出力ツールがレコードを受信しない場合(XLSXおよびXLSMのファイル形式で)にデータを出力しないようにする設定を追加しました。今回、このオプションをCSVおよびYXDBファイルでも使用できるようになりました。詳細については、ファイル形式オプションをご覧ください。

ユーザー設定に[適用]ボタンを追加

ダイアログウィンドウを開いたまま変更を適用できるよう、[ユーザー設定]に[適用]ボタンを追加しました。これにより、[ユーザー設定]ダイアログウィンドウを閉じずに、行った変更を表示して調整することができます。これは、テーマや言語など、視覚的に変化する設定で特に役立ちます。

DesignerのアラートとシステムダイアログUIの更新

追加のDesignerアラートとシステムダイアログメッセージを更新しました。最新のインターフェースになり、ユーザー体験が向上するとともに、他のAlteryx製品との一貫性が確保されました。

ワークフローの既定タイムゾーン設定

ワークフローの実行に既定のタイムゾーンを設定できるよう、ワークフロー設定のランタイム設定を追加しました。マシンのローカルタイムを使用、またはタイムゾーンをカスタマイズできます。この設定は、現在日時ツールとタイムゾーンを使用する日付/時刻関数(DateTimeNow、DateTimeNowPrecise、DateTimeStart、DateTimeToLocal、DateTimeToUTC、DateTimeParse、DateTimeFormat)に影響します。

ランクツールの更新

最近リリースしたランクツールに「ツールごとに学習」を追加しました。また、ランクツールの更新も行い、ランキングタイプが選択されていない場合の予期しない設定動作に対処できるようになりました。さらに、[辞書順を使用]設定がユーザー設定から設定できるようになりました。

列作成ツールのAMPサポート

列作成ツールがAMP Engineと完全に連携できるようになりました。

AMP Engineのパフォーマンスの向上

AMPのCSV書き込みパフォーマンスの向上

AMPでデータ出力ツールを使用したCSVファイルの書き込みが約15%高速化し、ワークフロー全体のパフォーマンスが向上しました。

レコードを生成するツールのスロットリング

大量のパケットを高速に生成するツール(YXDBリーダーなど)から、パケットを単一スレッドでゆっくり処理するツール(CSVライターなど)にデータがフィードされると、

  • 以前のバージョン(25.1より前)では、パケットの圧縮とスワップがトリガーされていました。25.1以降、Designerではこれらがトリガーされないようになりました。

  • これにより、ワークフローがより迅速に完了し、全体的なパフォーマンスが向上します。

DesignerとAAC間の保存/開くオプションの更新

DesignerとAAC間の保存/開くオプションに以下の複数の更新と機能拡張を行いました。

  • AACワークスペースに保存されているたDesigner Desktopワークフローのバージョンサポートを追加しました。Serverと同様、この機能を使用することで、以前にAACに保存した特定のバージョンのワークフローを(Designerで)開くことができます。

  • AACワークスペースに保存されているDesktop分析アプリを、Designerで直接開けるようになりました([ファイル] > [ワークフローを開く])。また、アイコンでDesigner Desktopのアセットタイプ(YXMDとYXWZ)を区別できます。

  • さらに、DesignerとAAC間の接続が[保存]メニューと[開く]メニューでアルファベット順に表示されるようになり、複数の接続を扱う際の利便性が向上しました。

  • ワークフローをAACに保存する際、[すべてのDesktop接続を同期]という新しいチェックボックスが既定でオンになり、ワークフローで使用されているすべての接続がAACに同期されます。これにより、Cloud Executionワークフローがシームレスに実行され、実行プロセスの失敗を最小限に抑えることができます。

Cloudリンクウィザード

新しいCloudリンクウィザードにより、Alteryx Analytics Cloud (AAC)でのクラウド接続のセットアップと管理を効率化できます。ガイド付きのシンプルなワークフローを使うことで、事前定義された地域を選択、またはカスタムクラウドインスタンスURLを入力して、接続を簡単に設定できます。接続は安全なブラウザフローを介して認証され、自動的にラベル付きで保存されるため、識別と再利用が容易になります。詳細と設定情報については、Cloudリンクウィザードをご覧ください。

MS FabricでのAzure SynapseおよびSQL Serverのサポート

データがOneLakeにDelta形式で保存されている場合に、Alteryx Designerでは、Microsoft Fabric内でのAzure SynapseおよびSQL Serverのデプロイがサポートされるようになりました。この機能拡張により、入力と出力の操作が完全にサポートされます。

  • OneLakeをストレージ層として使用するMicrosoft FabricベースのSQL ServerおよびSynapseのサポート。

  • Delta形式ファイルのフルサポート。

  • データ接続マネージャー(DCM)経由のDSNレス接続のみ。

  • 認証オプションは以下に限られます。

    • Azure Active Directory

    • Azure Active Directory -プライベート

    注記

    これは、より広範な認証オプションを提供するスタンドアロンのAzure SQL ServerおよびSynapseの既存のサポートとは異なります。

Qlik Cloudデータソース

AlteryxでサポートされているデータソースにQlik Cloudが追加されました。このアップデートにより、Qlik Cloudとのシームレスな統合が可能になり、ユーザーは出力ツール内で接続、スペースやコレクションの閲覧、ファイルの取得を直接行えるようになりました。詳細は、 Qlik Cloudを参照してください。

Starburstデータソース

Alteryxユーザーは、Starburstデータソースコネクタを利用して、Starburstデータ仮想化プラットフォームから複数ソースのデータにシームレスにアクセスし、操作できるようになりました。この統合により、安全で統一された接続体験が提供され、単一のコネクタを使用して、基盤となるすべてのソースにデータの読み取りと書き込みができるようになります。詳細は、 Starburstを参照してください。

サービスアカウント認証の汎用サポート

Alteryx Designerに、OAuthクライアント資格情報フローを使用した、ODBCデータソースのサービスアカウント認証サポートを追加しました。この機能により、トークンベースの安全な認証が可能になり、個々の資格情報を使用せずにデータベースに接続できるようになります。サポート対象のテクノロジーは、MS SQL Server、Snowflake、Google BigQuery、Databricks、Azure Synapse Analyticsなどです。このアップデートにより、複数のデータソース間での認証の合理化、セキュリティの強化、アクセス管理の簡素化が可能になります。詳細は、 Generic Service Account Authenticationを参照してください。

ダウンロードツールでのNTLMおよびKerberosの認証のサポート

ダウンロードツールでは、NTLMおよびKerberosの認証方式がサポートされるようになりました。

一部ファイル形式のサポート終了

一部ファイル形式のサポートを段階的に終了します。今後の変更に関するアラートと、適切な代替ファイル形式に移行することをお勧めする警告メッセージをDesignerに追加しました。さらに、新しいワークフローでのこれらのファイルの読み取りと書き込みのサポートを終了しました。[単一のアクセスポイント]メニューのこれらのオプションも終了します。ファイル参照を使用してファイル形式を入力する、またはパスに入力することは、引き続き可能です。

以下の種類のファイルは段階的に廃止されます。

  • MID/MIF: Mapinfo Professional Table (TAB)が代替として適している場合があります。

  • GEO: ESRI GeoDatabase (GDB)が代替として適している場合があります。

  • SZ: Alteryx Database (YXDB)が代替として適している場合があります。

  • MDB: Microsoft Access (ACCDB)が代替として適している場合があります。

詳細については、Deprecation of MDB, SZ, MID/MIF. GEO Connector(MDB、SZ、MID/MIF、GEOコネクタの廃止について)を参照してください。

プロキシ認証の更新

新しいプロキシオプションは、DesignerでのすべてのWeb API呼び出しでサポートされています(Alteryx Serverに対する呼び出しを除く)。さらに、Chromium Embedded Framework (CEF)を使用するDesignerコンポーネントでもサポートされます。これには、グローバル検索と[ここからスタート]ウィンドウが含まれます。

パブリックプレビュー

これらのプロキシの拡張機能は、2025.1リリースのパブリックプレビューで利用できます。以前のプロキシ設定を引き続き使用することも、これらの新しいオプションを使用することもできます。その他の重要な情報については、プロキシ設定をご覧ください。

ピア検証許可リストでのワイルドカードのサポート

ワイルドカード文字(アスタリスク「*」と、疑問符「?」)を1つ以上含む完全修飾ドメイン名(FQDN)でPeerValidationBypass.txtを設定できるようになりました。詳細については、ピア検証許可リストを参照してください。

秘密度ラベル

秘密度ラベルIDとPurviewテナントのIDを、データ出力ツール(Excelファイルに出力)またはEメールツール(Eメールメッセージに適用)で適用できるようになりました。ラベルIDとテナントIDは、ITチーム/Azure管理者から取得できます。暗号化を必要とするラベルはサポート対象外です。

ダークモードの更新

Alteryx Marketplace機能がダークモード対応になりました。さらに、入出力、準備、パース、結合、変換ツールカテゴリのツール設定ウィンドウもダークモードに対応しています。今後のリリースで他のツール設定ウィンドウもダークモード対応になる予定です。

Pythonバージョンのアップグレード

埋め込みPythonのバージョンを3.10.15にアップグレードしました。

Designerインストールで一部ツールを除外

Designerでは、以下のツールが自動的にインストールされなくなりました。

  • インサイト(廃止済みツール、関連する「ツールごとに学習」も削除されました)

  • Marketo付加、入力、出力: Designerでは、これらのツールは自動的にインストールされなくなりましたが、引き続きAlteryx Marketplaceからダウンロードできます。

  • Salesforce入力および出力マクロ(廃止済み): 代替ツール(サポートされているコネクタ)がAlteryx Marketplaceから利用できます。

  • Twitter検索(廃止済み)

新機能:Intelligence Suite

Designerツールパレットのプレースホルダーツール

Alteryx Intelligence Suite (AIS)のプレースホルダーツールは、Designerツールパレットに表示されなくなりました。ツールパレットにAISツール(コンピュータービジョン、機械学習、テキストマイニング)を表示するには、AISツールをインストールしてから、使用に必要なライセンスを取得します。